プロ直伝!花粉の時季の洗濯術【洗濯編】

毎年つらい花粉症シーズンを乗り切るポイントをお伝えします。
前編は洗濯編です!

室内への花粉の侵入と持ち込みについて

2月中旬頃からピークを迎え始める花粉症。花粉症といえば屋外で舞っているイメージがあるかもしれませんが

実は1日に約2,300万個もの花粉が家の中に入ってきているそう。しかも、その約4割は洗濯物や布団への付着が原因だと言われています。

 

 

花粉症のつらい症状に悩まされている方は、少しでも室内に持ち込む花粉の量を減らしましょう!

今回は、洗濯のプロ・花王株式会社の福地さんに、洗濯のコツを教えてもらいました。

【コツ1】衣類に付いた花粉を落とす

 

 

洗濯前にできるだけ衣類に付いた花粉を払い落とすのがポイントです。

帰宅したら、まず玄関の外で花粉を落としましょう。

手のひらから衣類を上から下へ向かってなでると、付着した花粉の約1/3は落とせます。

洋服ブラシや衣類用粘着ローラーを使うのもおすすめです。毎日洗えないコートやジャケットは特に入念に行いましょう。

 

 

【コツ2】洗濯物をためない

 

 

洗濯かご(脱衣かご)にためた衣類から花粉が床に落ちたり舞い上がったりすることで、

家の中に花粉が広がってしまうケースもあります。

特に、網目模様など穴の開いたデザインの洗濯かごを使用している場合は、穴から花粉が落ちやすいので要注意。

なるべく洗濯物はためこまず、毎日洗濯するのが理想です。

【コツ3】仕上げに柔軟仕上げ剤を使う

衣類に花粉が付着する原因の一つは静電気です。

つまり、静電気の発生を抑えれば、花粉は付着しにくくなります。そこで活躍するのが柔軟剤。

柔軟剤に含まれる成分の性質により、衣類に静電気がたまりにくくなります。また繊維同士の摩擦も

起こりにくいので、静電気の発生そのものも抑えられます。

静電気が発生しにくいコーディネートもおすすめ!!

静電気は繊維同士の摩擦によっておこるため、重ね着の仕方でも対策ができます。参考になるのが下図

〈繊維の摩擦の帯電列〉です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※花王提供

図で位置が離れている繊維の組み合わせほど静電気が起きやすく、近い組み合わせほど静電気は起きにくいとされています。

例えば「ナイロンと羊毛(ウール)」の組み合わせでは、静電気は起きにくいですが、「ナイロンとアクリル」は静電気が

発生しやすくなるということです。

上記を踏まえると、裏地がナイロンのジャケットに、アクリルのセーターを合わせるのは要注意ということが分かります。

ぜひ、コーディネートの参考にしてみてください。

〈取材協力〉

花王株式会社

経営企画部門 コンシューマーインテリジェンス室 福地奈津子さん
「花王『My Kaoくらしラボ』」https://my.kao-kirei.com/kurashi-labo/