プロが教えるキッチン周りの掃除術【コンロ編】

「大掃除といえば年末!」というイメージがありますが、実は気温が高い季節も油汚れが緩みやすく、キッチン周りの大掃除に最適な季節です。
今回は、重曹やクエン酸など環境に優しい自然由来の洗浄剤を活用した掃除術を、シャボン玉石けん株式会社の川原さんに教えてもらいました!

重曹でコンロの油汚れやゴコゲつきを解消!

まずは汚れの種類に合わせて、最適な洗浄剤を選ぶことがポイント。

その際考えたいのが「この汚れは酸性なのか、アルカリ性なのか」ということ。

代表的な例は下記の通り。

 

〈酸性の汚れ〉
油汚れ、皮脂汚れ、食べ物のかす など

〈アルカリ性の汚れ〉
水あか、石けんかす、魚のにおい など

 

酸性とアルカリ性が混ざると中和されて汚れが緩むので、酸性の汚れには、重曹や酸素系漂白剤といったアルカリ性の洗浄剤を、

一方アルカリ性の汚れには、クエン酸など酸性の洗浄剤を選びましょう。

 

掃除に使うべき洗剤がわかったら、いよいよ掃除の開始!

ここでは、鍋の吹きこぼれや油ハネなどで汚れやすい、コンロの掃除術を紹介します。

〈五徳の掃除方法〉

1.鍋に五徳を入れて水を張り、重曹を加える。(水1ℓに対して、重曹大さじ4が目安)

2.しばらく煮込んで汚れを緩める。

 

 

3.五徳を取り出し粗熱を取ったら、ペースト状にした重曹(水:重曹=1:3を目安に、重曹を水に少しずつ加えて練る)

を塗ってスポンジでこする。

4.水洗いしてすすいで完了。

〈注意点〉
・アルミ製品は変色するので避けてください。
・五徳は鍋から取り出す際は、やけどにご注意ください。
・ゴム手袋の使用をおすすめします。

【コンロの天板の汚れには、重曹水が活躍します。】

ぬるま湯1ℓに対し、重曹大さじ4を溶かしたものをスプレーして
スポンジで軽く磨けばきれいになりますよ。

 

頑固な汚れには「ゼリー石けん」がおすすめ!

 

五徳や換気扇の羽根などのしつこい油汚れは、粉石けんをゼリー状にした「ゼリー石けん」で落としましょう。

こすりにくい細かい部分にもゼリー石けんが密着して、汚れをしっかり吸着してくれます。

1.粉石けん40~50gを、40~50度の湯500㎖に溶かす。プルプルとした触感になるまで約3時間置く。

2.五徳や換気扇の羽根にゼリー石けんを塗り付け、10~20分間放置。

3.汚れがひどい所はスポンジでこすって、流水ですすぐ。

 

〈注意点〉
・ゼリー石けんを塗ったまま長時間放置すると、変色や変形、塗装がはがれる恐れがあります。

 また、ゼリー石けんが乾燥すると固着して取れにくくなるため、ご注意ください。
・水洗いできないものやアルミ製品、表面加工製品、塗装品、革製品、貴金属類、漆器、大理石には使用できません。
・すすぎは充分に行ってください。
・ゼリー石けんの作り置きはしないでください。
・荒れ性の方や長時間使用する場合はゴム手袋等をご使用ください。

 

今回は、頑固な油汚れに悩まされるコンロの掃除術をお伝えしました。
後編では、シンク汚れを落とす方法についてご紹介します!

〈取材協力〉

シャボン玉石けん株式会社

マーケティング部 川原 礼子さん

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