プロが教えるキッチン周りの掃除術【シンク編】

ジメジメした梅雨の時期や温かい季節は特に湿度が高いため、カビや雑菌の繁殖が気になる季節。
生野菜や食器を洗うシンク周りは、こまめな掃除で汚れを落としておきたいですね。
そこで汚れに応じて、クエン酸や酵素系漂白剤など、環境に優しい洗浄剤を使った掃除術を
シャボン玉石けん株式会社の川原さんに教えてもらいました。

シンクの水あかにはクエン酸が活躍!

シンク周りには白く粉を吹いたように固まった水あかは、スポンジでこすってもなかなか落ちません…

アルカリ性の「水あか」は、酸性の洗浄剤であるクエン酸を使うと簡単に落とせますよ。

1.水200㎖に対して、クエン酸小さじ1を目安によく溶かし、クエン酸水をつくる

2.1を水あか汚れに直接スプレーしてふき取り、そのあと水洗いする

 

 

しつこい汚れには、クエン酸水を染み込ませたキッチンペーパーで

湿布をしてしばらく放置し、水拭きするとよいでしょう。

 

〈注意点〉

塩素系の製品と一緒に使う(まぜる)と有害な塩素ガスが発生し危険です。

排水口バスケットのニオイやぬめりを退治!

細かい網目に汚れがたまりやすく、スポンジでは洗いづらい排水口バスケット。

プラスチック製やステンレス製のバスケットなら、酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)を使った漬け置き洗いがおすすめです。

塩素系漂白剤のようなツーンとしたニオイがなく、除菌・消臭・漂白もでき、網目の内側までスッキリ汚れが落ちますよ。

 

〈掃除方法〉

1.バケツなどの容器に排水口バスケットを入れる

2.大きさや汚れ具合に応じてバスケット全体に酸素系漂白剤を適量振りかける

3.お湯(40~50℃が効果的)をかけてしばらく置く。シュワシュワと泡が出て汚れが浮き上がったら

  水洗いをする。汚れがひどい場合は、歯ブラシなどで軽くこする

布きんの消毒にもおすすめ!

 

キッチンで使う布きんの除菌や染み抜き、ニオイとりにも、酸素系漂白剤が活躍します。

お湯(40~50℃が効果的)2ℓに対して酸素系漂白剤8g(大さじ1杯弱)を溶かし、そこに布きんを30分程度漬け置き。

その後すすぎ洗いをして完了です。

塩素系の場合は色柄物には使えませんが、酸素系なら色落ちの心配がありません。

 

〈酸素系漂白剤の注意点〉

・肌が敏感な方はゴム手袋着用での使用が望ましいです。
・酸素系漂白剤の密閉容器での保存、溶かした液の作り置きはご遠慮ください。
 酸素の発生により容器が膨張、破裂し、ケガをする恐れがあります。
・酸素系漂白剤は水洗い不可のもの、ステンレス以外の金属、毛、絹、革など使えない素材が
 あります。使用前に必ず品質表示を確認し、目立たない部分で試すなどして使用してください。

 

環境に優しい洗浄剤を使う「ナチュラルクリーニング」は、汚れに合わせて洗浄剤を使い分けるコツさえ

覚えれば、とてもシンプルでラクな掃除術です。汚れが落ちやすい温かい季節がおすすめです!

ぜひ、お試しください。

〈取材協力〉

シャボン玉石けん株式会社

マーケティング部 川原 礼子さん

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